「昭和」という時代を生きた者の使命として

昭和の大戦争「第二次世界大戦」をふりかえる

「昭和の大戦争」 南條岳彦

 

 

 

序章  緒戦の勝利と〝み民われ〟の時代

 

 

 昭和16年12月8日、大日本帝国海軍は、航空母艦中心の機動部隊を編制、母艦機を主力とした攻撃隊がハワイ真珠湾の米国太平洋艦隊を奇襲、日米の戦争がはじまった。陸軍部隊もマレー半島に上陸してシンガポールを目ざし、フィリッピンでは日本軍の攻撃に米比軍はバターン半島に逃げこみ、首都マニラの陥落は目前であった。
 相次ぐ勝利の報に日本中が沸き立ち、明るい気分で新しい昭和17年を迎えた。
 小学校四年生であった筆者は、緒戦の勝報を知らされると地図の上で、日本軍の占領地を赤く塗って喜んでいた。シンガポールの陥落には、校長を始め児童全員が講堂に集まり、日本の勝利を祝った。このとき、昔の和歌を習った。 

御民われ生ける験(しるし)あり天地(あめつち)の栄ゆる時に遇(あ)へらく思へば
(天皇の民の私たちには生きている証がある。天下の栄えるときに遭えたと思えば)
(万葉集・海犬養岡麿あまのいぬかいのおかまろ)

  このような大戦争の勝利の時代に天皇の民に生まれてこんな幸せなことはありません。得意げに説く校長の顔は、70年たった今も、心のなかに鮮明に残っている。毎朝、校門横の奉安殿に安置された天皇陛下のご真影(写真)に最敬礼をしてから教室にはいった。児童だけでなく、教師も、学校を訪れる父兄も、校門を通るすべての人がご真影への最敬礼を義務付けられていた。(奉安殿=天皇の写真保管のため校庭に建てた特別の建物)

 

第1章ポートモレスビーを攻略せよ
第2章 後につづけと兄の声
第3章 ソ連に和平仲介を!
第4章 マッカーサーの君臨
第5章 報復の裁判
第6章 戦後のはじまり
第7章 昭和の終焉

南條岳彦プロフィール

1932年東京都生まれ

 

職業:

九州の民放テレビ局で報道・制作現場に所属、団体役員。

 

著書:

『歌は波間によみがえれ』

        講談社1986年

『1945年 マニラ新聞』

        草思社1995年

『メディアのしくみ』

        明石書房1996年

 

賞:

日本文芸家クラブ

平成11年ノンフィクション大賞受賞

『家族のおいたち』

 

 

 

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参考資料

最終更新

2010年9月9日 「昭和の大戦争」サイトを立ち上げました

 

 

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